監督:クリント・イーストウッド
出演:マット・デイモン セシル・ドゥ・フランス フランキー・マクラレン ジョージ・マクラレン ジェイ・モーア ブライス・ダラス・ハワード 他 パリで活躍するジャーナリストのマリー(セシル・ドゥ・フランス)は、東南アジアで津波に飲み込まれて死にかける。サンフランシスコ在住のジョージ(マット・デイモン)は、かつては霊能者として活躍していたが、死者との対話に疲れて今は工場で働いている。ロンドンで暮らす少年マーカスは、突然の交通事故で双児の兄を失い、兄との再会を強く願う。ある日、ロンドンで3人の人生が交錯する..... 冒頭の津波のシーンは迫力があった(スピルバーグが絡んでいるから?)。 水流に飲み込まれたり、水面スレスレの映像が印象的だった。 イーストウッドの映画と言えば、衝撃的な場面が付きもので構えていたが、 あまりきついところはなく、淡々と進行して静かな展開。 だが、1人救われない人がいた。彼女の慟哭は、過去に何があったか、 映像がなくてもすぐわかることで痛々しかった..... 料理教室の場面は、イタリアンシェフがイタリアオペラ(プッチーニ)を 流しながら料理を教えて、すべてが恋愛の手ほどきみたいw 目隠しして味見をするシーンでは『ナインハーフ』を思い出した。 (こういうのをオマージュというのかもしれないが、元の方が濃いw) 「スピリチュアル」な世界を描くのかと思いきやそれほどでもなく..... 死後の世界より、今ある生を大切に!ということがテーマだと思いました。 少年マーカスと対峙したときのジョージの言葉が彼に兄からの自立を促す。 ヒューマンドラマだと思います。でも、ちょっと別の見方をすると恋愛映画かも? ジョージは、やっと恋愛対象の女性に出会う..... イーストウッドの映画を見ていつも思うのは音楽がいいということ♪ 本作も淡々とした進行ながら飽きずに見ることができた一因でした。 (ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番の第2楽章が効果的に使われていた)
by moonlight124
| 2011-02-23 23:59
| 映画
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Comments(4)
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祐吉
at 2011-02-25 13:06
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こんにちは。
『ヒアアフター』、ラストが唐突でちょっとビックリでした。 楽観的というか、それでいいの?、というか。オープニングの 津波シーンは、イーストウッドが実際に海に入って撮影してる んですよね。料理教室のシーンのともども、死に触れた人を 描いていながらイーストウッド自身は“まだまだ”と感じざる を得ない作品でした。
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moonlight124 at 2011-02-25 22:46
>祐吉さま
いやー、ラストには驚きました。まさかのハッピーエンド?! 普通とはちょっと違う意味で衝撃でした。 実際に海に入っているからあんな絶妙なシーンが 撮れたのだろうと思います。 死後の世界を体験した人とそれを感じることができる人の出会い... 現世をしっかり生きようというメッセージだと思いました。 枯れた(?)老境の心持ちではなく、どこまでも前向きなイーストウッドですよね! 次はFBI元長官フーバーを描くそうで、楽しみです♪
義父が亡くなったこともあり、タイムリーな作品でした。料理教室の女の人上映中から生理的にちょっと受け付けない感じがあったんですけど映像がなくてもわかるのはこのいやな感じがうまくだせていたからでしょうか。親心的に相手がマリーにおさまってよかったと思いました(笑)
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moonlight124 at 2011-03-02 23:26
>tsuさま
近しい方を亡くされた後でこの映画........ (絶句) 残されたご家族の心情を思うと胸が詰まる思いです..... 『料理教室の女の人上映中から生理的にちょっと受け付けない感じ』 彼女は料理教室に遅れて来ますね(ルーズ)。 ジョージの能力を知ると、つい自分のことを尋ねてしまう。 母親ではなく父親がしたこと... 性的虐待でしょう。 (たぶん)軽い気持ちでジョージに尋ねたのに、 そのことで大きな傷が露わになってしまった。厳しいしっぺ返しでした。 ジョージの場合、その能力によって過去にも女性との関係でこんなことが あったのではないでしょうか? それで深く関われなかったのでは? マリーとはきっと上手くいくでしょう。同じくよかったと思いました(親心的に・笑)。 コメント、どうもありがとうございましたσ(^o^)/
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by moonlight124
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