公開初日の一昨日、観てきました。
ダニエル・クレイグがボンドを演じるのは3作目、監督は『アメリカン・ビューティー』のサム・メンデス、敵役は名優ハビエル・バルデムということで期待していました。 監督:サム・メンデス 出演:ダニエル・クレイグ、 ハビエル・バルデム、 レイフ・ファインズ、ナオミ・ハリス ベレニス・マーロウ、アルバート・フィニー、 ベン・ウィショー、ジュディ・デンチ 他 最初のアクションシーンがよくて、オープニングの映像のスタイリッシュなこと! ダニエル・クレイグはやはりカッコいい。 ブランド物のスーツを着こなして、立ち姿が決まっている。 映像は凄く綺麗。特に上海のネオンが幻想的で、荒野の風景も趣きがあった。 だが、シリアスというか暗くて、爽快感に欠ける..... 結構笑えるところはありましたが、ちょっと長いかも..... 以下、感想の続きです(ネタバレ注意)。 ハビエル・バルデムが演じるシルヴァ(悪役)は『ダークナイト』のジョーカーに似ているような気もしたが、あれほど突き抜けた感じはない。右耳だけイヤリングをして、なよっとしたしぐさをする。でも、女性を虐待してきたのだから、ゲイを装ったストレートかバイセクシャルなのか?シルヴァが私怨から復讐するというのが何ともみみっちい。バルデムは名優だが、母国語ではない英語を話すとあまり迫力が出ないのも難。 ボンドガールらしく見えた妖艶なセヴリンはシルヴァによってあっけなく退場。で、ジェームズ・ボンドとシルヴァが奪い合う(?)のがなんとM(ジュディ・デンチ)。シルヴァはボスにかまってほしかったらしい。最後の行動で、彼はマザコンに見えた。 ボンドはMを守るために生家があるスカイフォールに戻る。ここでテンポが落ちてしまったようだった。ボンドの生い立ちやMの過去などの要素が盛り込まれるが、そういう心理的な葛藤が007に必要なのだろうか?娯楽的な活劇でスッキリしている方がもっと楽しめたかもしれない..... Mの交代劇でもある。Mの代理(後任)のマロリー(レイフ・ファインズ)が早くから出ていて、実戦で指示を出したりと有能なところを見せる(ファインズを見るとハリー・ポッターのヴォルデモートを思い出して、いつ顔が崩れて悪役に変身するかと思ってしまったw)。Mがいつのまにか負傷していて、最期はあっさりし過ぎているような..... 結局、ボンドは任務に失敗。ここからが新たなスタートということなのだろう。 Qがハイテク担当。でも、ハッカーの対応はできないし、PCにLANケーブルを差す(古風)。彼が作成した拳銃(認証で持ち主しか使えない)が使われたのは1回きりで、相手が持ったまま(ボンドは回収しなくていいのかとツッコミを入れた)、無線発信機はあえなくボツ(笑)。 ダニエル・クレイグのボンドでは『007/カジノ・ロワイヤル』が好きです。今見ても新鮮、シンプルで娯楽性に富み、ヒロインのエヴァ・グリーンとの絡みに切なさもあった。本作ではボンドと女性のロマンスのような魅力は減じてしまったように思いました。
by moonlight124
| 2012-12-04 09:03
| 映画
|
Comments(0)
|
by moonlight124
最新の記事
記事ランキング
ブログジャンル
カテゴリ
タグ
以前の記事
検索
お気に入りブログ
ブログパーツ
|
ファン申請 |
||