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「ロックオペラモーツァルト」インディゴバージョン

「ロックオペラモーツァルト」インディゴバージョン_c0181920_23204317.jpg山本耕史さんと中川晃教さんが、モーツァルトとサリエリを交互に演じるミュージカル。プレビュー公演で両バージョンを観てきました。最初は山本耕史さんがモーツァルト役のインディゴバージョンでした。

【演出】フィリップ・マッキンリー
【出演】モーツァルト:山本耕史
サリエリ:中川晃教
秋元才加、菊地美香、AKANELIV、酒井敏也、コング桑田、湯澤幸一郎、北村岳子、
北原瑠美、上山竜司、栗山絵美、平田小百合、鶴見辰吾、キムラ緑子、高橋ジョージ 
会場:東急シアターオーブ
日時:2月9日(土)17:00~

中川晃教さんの『モーツァルト!』でのモーツァルト役が大好きで(超はまり役)、山本耕史さん主演のミュージカルも数本観ているので、アッキーがモーツァルトを演じる版の方がお2人とも役柄に合っているだろうと予想したのですが、山本耕史さんのモーツァルトにも興味があって本バージョンを観ることにしました。

このミュージカルの内容はクンツェ&リーヴァイのミュージカル『モーツァルト!』よりは映画『アマデウス』に近い(サリエリが登場するので)。話の流れは『M!』に似ている。『M!』がモーツァルトの苦悩に焦点を当て、『アマデウス』では2人の対立やサリエリの葛藤が丁寧に描かれていたのに比べると、本作はダイジェストのように見えた。セットや衣装が豪華で、ダンスシーンも多い。ショー的なミュージカルでした。

山本耕史さんのモーツァルトは驚くほど綺麗。それは外見(スタイルがよい)だけでなく、身のこなしや姿勢のよさによるのだろう。ロックが歌える方なので歌もカッコいい。ただ、モーツァルトの歌はキーが高いので、高音はちょっとキツそうだった。ダンスもダンサーの方たちと一緒に踊ってキレがあった。

1幕のサリエリは語りだけで、アッキーはやや硬い感じ。でも、2幕では歌で爆発! サリエリの「殺しのシンフォニー」は場をかっさらい、終わると大歓声が起きた。久しぶりにアッキーの凄い歌が聴けて大喜び♪ 満足しました。 

楽曲はロックというよりはポップスぽい曲が多い。軽快な曲や楽しい曲があるものの、アロイジアの曲はちょっと変..... 全体的に楽曲の魅力が乏しい..... そこにモーツァルト作曲のオペラや交響曲の一節が流れると、やはりモーツァルトは天才だと改めて思った(劇の曲との差が激しい・爆)。オペラ歌手の北原瑠美さんの歌声に迫力があって、ロック調の歌と重なるところも素敵だった。

演技的には、ローゼンベルグ伯爵役の湯澤幸一郎さんが異彩を放っていた(巧み)。コンスタンチェ父役の酒井敏也さんはヨーゼフ2世になってからより面白くなり、コンスタンチェ母役のキムラ緑子さんが手堅い。鶴見辰吾さんが酒場の主人と運命の2役。後者は最初誰かわからなかった(笑)。レオポルト役の高橋ジョージさんはロックンローラーとして期待していたが音程が不安定、ミュージカルらしく長音を伸ばすことができなくて期待外れ.....

あくまでもプレビュー公演の感想です。その後、進化していると思います。
特に山本耕史さんはパフォーマンス能力が高いので、
もっと良くなっているでしょう?!
by moonlight124 | 2013-02-15 23:49 | 舞台 | Comments(0)
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