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映画「ムーンライズ・キングダム」

映画「ムーンライズ・キングダム」_c0181920_23582560.jpgゆるくて可笑しくて、
ちょっと変わった面白い映画でした。

監督:ウェス・アンダーソン
出演:ブルース・ウィリス、エドワード・ノートン、ビル・マーレイ、フランシス・マクドーマンド、ティルダ・スウィントン、ジェイソン・シュワルツマン、ボブ・バラバン 他

1960年代、ニューイングランド沖の小さな島で12歳のサムは同い歳のスージーと出会い、恋に落ちた。駆け落ちの計画を練って、落ち合った2人は手つかずの自然が残る入り江を目指す。2人がいなくなったことに気づいた大人たちは大慌てで追う。 

ボーイスカウトで浮いた存在のサム。家族の中で孤立しているスージー。
そんな2人が出会い、恋に落ちる。2人の文通のシーンは両者の境遇を端的に表す。
少年と少女が忘れられた道を通って、
入り江へ向かうところは冒険物語のよう(ワクワク)。

島では問題児の2人が逃避行し、大人たちが追跡するが、
どちらかというと大人たちの方が問題を抱えているようだ。
例えば、スージーの母ローラはシャープ警部と不倫している。
2人が発見され、里親から引き取りを拒否されたサムは少年収容所に
戻される可能性が高いと言われる。
そこから周囲の人たちの対応が大きく変わる.....

ちょっとオタクっぽいサムとませたスージーの組み合わせが絶妙。
彼らが主役だが、豪華な俳優陣が大人たちを演じて脇を固める。
中でも島で1人の警官であるブルース・ウィリスに味がある。
「ダイ・ハード」のマクレーンとは全然違うダメ男だが、素朴な優しさが泣ける。
エドワード・ノートンがぼけっとした隊長役(笑)。
突然の見せ場もなぜか弾まない。

1960年代ののんびりとした雰囲気が漂う。
だが、稀にドキッとする場面があり、すべてがほのぼのとしているわけではない。
映像の撮り方が独特で、カメラの横移動で凝ったセットを見せていく。
色彩はノスタルジックで柔らかく、赤がポイント。衣装も凝っている。
音楽も楽しい♪ 懐かしいポップスや英国の作曲家ブリテンの曲が数曲流れ、
特にブリテン「青少年のための管弦楽入門」の使い方が秀逸。
エンドロールも必見!


by moonlight124 | 2013-03-01 00:41 | 映画 | Comments(4)
Commented by 祐吉 at 2013-03-05 01:06 x
主演の女の子がワンピースの“ミニ”。これはたぶん『小さな恋の
メロディ』へのオマージュですね。この手の映画は、ひねって魅せる
映画より、オーソドックスな方がキュンとします…おじさん的に。
Commented by やまさん at 2013-03-05 14:24 x
僕もさっそく見ました^^
前半はすごく心地よく見てたのですが・・・・
後半はなにかこう・・・空気が変わっていきました
僕の好きな映画「小さな恋のメロディ」は超えられないなぁ
祐吉さんも言ってますが、たぶん じゃなく 絶対に小さな恋のメロディへのオマージュだと思いました。展開流れも同じでしたので。。。
しかし。。おっぱい触るのは「小さな・・」には無かった!
「小さな・・・」では手が触れて・キュン・でした。
じ・時代ですかねぇ・・・
手がふれてキュンのほうが僕は心地いいんですが・・おじさん的に。(笑)
いやーしかし、ゆるーく見れるこの手の映画は大好物です
また次も見たい映画を叫ぼうっと (見てもらえてうれしかったので^^)
Commented by moonlight124 at 2013-03-05 18:31
>祐吉さま
女の子のワンピース、かわいかったですね。
『小さな恋のメロディ』のメロディもそうでした。
ただ、この映画のファッションは60年代の雰囲気で統一されているので
服装が『小さな恋のメロディ』へのオマージュなのかは私には判断がつきません。
話の流れ的には似ていると思いますが。
ご指摘の通り、この映画はかなりひねっていますね(笑)。
キュンとするようなものではないと私も思います。
少年収容所の話が出た途端、大人や少年たちの対応がガラッと変わるのは、
またディケンズか?!とちょっと思いました。
コメント、どうもありがとうございました(^^)v
Commented by moonlight124 at 2013-03-05 18:35
>やまさんさま
ご紹介ありがとうございました!
ゆる~い感じで面白かったです。
実は先月の公開初日に意気込んで観に行ったのですが、
その直後に観劇が続き、その後風邪でダウンして、
感想をアップするのが大幅に遅れてしまいました<(_ _)>
これは淡い恋ではなかったですね。
直接的な描写はないものの内容は.....
ハサミや犬のところもかなり.....
そういうのを含めて監督の個性なのでしょう。
『小さな恋のメロディ』は淡くて切なさがありましたね。
「おじさん的に」というのはロマンチックな発想なのですね!
またご覧になりたい映画があったら、紹介してください。
楽しみにしています♪
コメント、どうもありがとうございました(*^^)/
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